inフランス_パリ1

3/10パリ中心部からRER(高速地下鉄)を利用してPoissy駅へ。目的はル・コルビュジェ設計の「サヴォア邸(Villa-Savoye)」を見学すること。サヴォア邸はコウビュジェの建築形式の探求の成果であり、近代建築における5原則(ピロティ・屋上庭園・自由な平面・独立骨組みによる水平連続窓・自由な立面)が高いレベルで実現されている。門を潜り芝地を少し歩いたところにオブジェのようにひっそりと建つサヴォア邸。ピロティによって1階部分は2階部分の影に消され空中に浮かぶ白いボックスを際立たせている。ぐるりと北側へ廻りこむと玄関ホールがあり写真集でお馴染みの立面が現われる。北面の平地のスペースはあまりなく写真集と同じ写真を撮るのは無理そうだ。玄関ホールから建物内部へ入り緩やかなスロープを上ると視界がぱっと開ける。気持ちの良い採光と視線の先に見える屋上庭園は内外一体性が実現されている。時代的背景もあったかもしれないが一生をかけた探求の成果を一つの住宅に詰め込むことができたコルビュジェは幸せものだろう。サヴォア邸は住宅の原点でもありこれからの未来を示してくれた気がする。
オープン当時話題になったジャン・ヌーベル設計の「ケ・ブランリー美術館(Musee-du-Quai-Branly)」はエッフェル塔とアルマ橋の間、セーヌ川沿いに木々に囲まれて建っている。展示内容はオセアニア、オーストラリアやアメリカの原始美術のコレクションということでヌーベルのネチッコイ空間に非常にマッチしている。内部は照明を落とし薄暗く迷路のようになっていて何回か迷ってしまった。長時間居たくない空間ではあったが短時間楽しむには良かったと思う。パリにあのような特異な美術館が一つくらいあっても面白いだろう。
他にグラン・アルシュ、凱旋門エッフェル塔ユネスコ本部などを見学
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