inスイス_ヴァルス、クール→inフランス_リヨン

3/7朝7時から11時までは宿泊者専用入浴タイムだ。7時前に行き人の少ないうちに写真を撮ろうとするが2枚撮ったところでそっこー係りの人に見つかってしまい注意される。それ以降監視が厳しくなり全く撮影できなかった。残念無念だ。まあ仕方ないので撮影は諦めてお風呂を楽しむことにした。風呂から上がり朝食に行くとこれまた豪華な朝食だ。何やら高そうなビンに入った数種類のフレッシュジュースや数十種類もある紅茶。チーズや生ハムやパン、どれを食べも美味しい。ここは本当に最高の温浴施設だった。ぜひ建築関係者以外の一般の方々も機会があれば立ち寄って欲しい場所だ。
天気がとても良い。今日中にLyonまで行かねばならないが予定より一本早い列車に乗れそうだ。聖ベネディクト教会に行く時間はないがChurで昨日見ることができなかったズンドー設計のクール美術館の連絡通路「(Connecting-Corridor-at-Art-Museum-Chur)」と晴れた日の「ローマ遺跡のためのシェルター(Protective-Structure-for-Roman-Ruins)」をもう一度見学することができる。Chur駅に到着してロッカーに荷物を預けインフォメーションで鍵を貰いに行くが2本ある鍵が両方とも貸し出されていた。いつ戻ってくるかは分からない。俺に残された時間は2時間しかない。まずはクール美術館へ急ぐ。連絡通路を外から見た最初の印象は陽が差し込み気持ち良さそうなキレイな通路だなって感じだ。次に内部から(中へ入るには国際学生証提示で6フランかかる)。やっぱり気持ちの良い通路だ。カーテンウォールのサッシュ間隔は約300で手摺と交差してキレイな陰影を創り出している。驚くべきはサッシュに手を触れた瞬間だ。この通路、床以外は全てシルバー塗装された木でできているのだ。それでいて洗練された空間を創り出している。展示空間は至って普通だったがズンドー設計の通路を見るだけでも6フラン払う価値はあった。
もしかしたらという淡い期待を持ちシェルターへ行くがやはり閉まっている。しかしまだ諦めない。駅のインフォメーションへもう一度行ってみると鍵が戻って来ていた。残り時間は40分しかない。徒歩10分かかるところを走って5分で到着し内部へ入る。やっぱり晴れていると明るさが全然違い昨日とは印象が異なる。実は昨日15分しか見学できなかったので今日は25分じっくりと細部まで見学することができた。そこからまた走って駅まで戻り荷物を取って鍵を返し列車へ飛び乗る。なんか分単位のスケジュールだ。
ChurからZurichへ。ZurichからGeneve行きの列車に乗り換える。乗り換え時間は5分しかないがフランの小銭をなくそうと思いパンを購入していたら列車を乗り過ごしてしまった。俺の中ではギリギリ間に合う算段だったのに・・・あれは絶対数十秒早く出発したな。俺が走って来ているのに目の前で扉が閉まった。ボタンを押すが赤いランプが点灯して扉は開かない。中から駅員がもうダメだよ的な表情で苦笑いしながら首を横に振る。最悪だ。しかし幸運にも30分後にGeneve行きの列車があるではないか。ぎりぎりスケジュール通りGeneveからLyon行きの列車に乗れそうだ。と思ったら今度はなかなか列車がホームへ入って来ない。見えてるのに。ようやく10分遅れで入ってきたがもう乗り換え時間の余裕はほとんどない。しかし不運は続くものだ。列車に乗りくつろいていると駅員が来て向こうの車両に行けと言う。向こうへ行くとまた別の駅員が向こうへ行けという。さすがにこれには温厚なスイス人も苦笑いだ。結局列車は1時間遅れで発車した。何かトラブルがあったみたいだが俺のフランス入りは絶望的か?念のため保存しておいた時刻表をパソコンで開きチェックするとさらに1時間後の19時58分Geneve発21時58分Lyon着の最終列車があるではないか。神はいたようだ。俺の脳裏に七転び八起きの言葉が浮かぶ。しかしこの列車も15分遅れでGeneve到着は22時15分。今まで列車の遅れなんてなかったのに。そこからメトロを乗り継いでユースに到着したのは23時を過ぎていた。ユースは丘の上にありバックパックを持って登るのはけっこー疲れたが1泊18ユーロで朝食付き、Wi-Fi可、美しい夜景とくれば即3泊決定だ。
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