inイタリア_ナポリ

2/24朝から列車で約2時間、ナポリへ向かう。これまでの移動と違い鈍行なので予約する必要もない。やっとパスのみで乗車できるが今までのような飲み物やスナックのサービスはない。鈍行から見る景色は高さやスピードが違うせいか高速線とはまた違った印象を受ける。ただの田舎のノンビリとした風景を楽しんでいるとあっという間にナポリに到着だ。
ホテルにチェックインし早々と向かうはナポリの老舗。メニューはマルガリータのみという頑固な店だ。待つこと数分で焼きたてのマルガリータが登場。一口食べるとめっちゃ旨い。薄いモチモチの生地にトマトとチーズというシンプルさ。これで俺の舌には本物のマルガリータというものがインプットされた。それにしても安い。かなりのボリュームだったが4ユーロだ。他の店のメニューもいろいろと見比べてみたがナポリは他の都市に比べて旨いメシが安く食べれる。
ナポリの街は汚い。いつ見ても交通渋滞が発生し車やバイクは排気ガスを撒き散らす。また他の都市に比べてゴミ箱が非常に少ない。ミラノやローマではゴミ箱が非常に多く目に付いたのにナポリでは全く見ない。ゆえに人はゴミを道に捨てる。ナポリの街を歩いているとゴチャゴチャとした雰囲気はアジアを、暗く細い入り組んだ路地は南米にいるかのような錯覚さえ覚える。ナポリでは特に観光名所という場所はない(俺の中では)ので路地に入ったり海を眺めたりとぶらぶら気の向くままに街の端から端まで歩きナポリ観光は終了だ。
スペインやイタリアに入って最近特に感じることだがメシが旨い。スペインではハムやチーズ、イタリアではパスタやピザなど確かに旨い。しかし本当にそこまで旨いか??様々な場所から勝手に流れ込んでくる情報に踊らされているような気がしてならない。観光客はそれに従って旨いと言うしかない。もしくはスペインで食べる生ハム、イタリアで食べるパスタということで実際の味以上に感じるのかもしれない。確かに一般的な大衆レベルの店のラインは高い。しかしそれ以上の味を求めると高級レストランにでも行かなければならない。一般の旅行者にはまず縁がない。少なくとも俺が今まで食べた中では日本でおすすめのイタリアンに行くほうが旨いパスタやピザが食べれる。日本でも特に東京では各国の料理の水準はかなり高い。ここまで様々な国の料理を高いレベルで味わうことができるのは世界広しといえど東京ぐらいではないだろうか。まあつまり何が言いたいかというと日本の食は世界一だということ。そしてイタリアで食べるパスタやピザは日本では絶対に味わえないというのは嘘だということ。