inモロッコ_ザゴラ

2/8森分家の人々と別れを告げ、砂漠へのツアーに参加するためザゴラへ。途中バスで知り合ったモロッコ人の青年と仲良くなり彼の家に招待されることに。旅を続けるうちに本当に親切な人と日本人を騙そうとしている人の区別はなんとなく分かるようになったつもりだ。今回は俺から話しかけたし質問にも英語で親切に受け答えしてくれた。知っている日本語の単語を連発するようなことはなかったのでまずはクリアだ。しかしバスの中で砂漠ツアーの話が出たのでツアーを斡旋しているようでもあった。基本的にザゴラまで来ると正規の旅行会社なんてあってないようなものなので誰を信じたらいいのかなんて自分で判断するしかない。もし彼がツアー関係の人でも俺も多少なりとも見知った人のほうが安全だし他と同じ金額ならここまで親切に色々教えてくれた仕事熱心な彼にお願いしようという気持ちで家におじゃました。すると案の定砂漠ツアーの話が出てきた。値段を聞くと予想以上に高い。ワルザザートで情報収集した値段よりも高い。この値段ならワルザザートでツアーに参加したほうがよっぽど手間もかからずに楽である。もっとディスカウントしろと粘ること10分、1泊2日で1200DHまで下がるがまだ高い。隣で食事の支度をしているがそんなことは関係ない。親切にしてもらった(途中ミントティーもおごってもらったけど)負い目からOKしてしまう日本人が多いがここで折れたら負けだ。向こうも仕事なのだ。俺の頭の中でスケジュールが再セットされる。じゃあ帰ると席を立つと、ちょっと待て!と言ってくる。1000DHでどうだと言われ、さらにもしお金がないならザゴラから10km離れたところのミニ砂漠なら400DHでいいと言ってきた。その存在は知っていたしガイドブックでの妥当な価格と同じだ。しかしここまで来てミニ砂漠じゃ満足できない。俺の答えはNOだ。すると彼が紙を渡し、お前の貧乏プライスを書けと言ってくる。本当に貧乏プライスって言ってきた(笑)。落としどころを500〜600DHとみて紙に400DHと記入した。彼はめっちゃ驚いたような顔をして鼻で笑った。不可能だという。しかしここからが彼との本当の戦いの始まりだ。言い合うこと20〜30分最終的にビッグ砂漠のジープで1泊2日食事付き、ラクダ1時間乗れるおまけ付きで550DHでケリが着いた。まあ満足だ。彼もそこそこは儲けがあるだろう。戦い終われば友達だ。一緒に仲良く彼の家族と食事を楽しんだ。食事が済むともう23時になろうとしていた。夜遅いからと彼がわざわざホテルまで送ってくれた。今日もぐっすり寝むれそうだ。写真左が俺との死闘を繰り広げた彼だ。