inモロッコ_サハラ砂漠1

2/9お昼に出発ということなのでタジンを食べて彼のオフィスへ行くともう少しでミニバスが来るという。来たミニバスにびっくり。今にも人が押し出されそうなくらい人が乗っている。まさか俺にさらにここに乗り込めと言うのか!?そのまさかだ。無理やりバスに乗り込むこと2時間、運転手がここで降りろという。え??何もない荒野なんですけどって感じだ。とりあえずバスを降りると一人の少年とラクダが待っていた。そのラクダに乗ること1時間半、大地は土砂漠からサラサラの砂砂漠に姿を変えていく。風が少し強く吹いている。風に当てられた砂漠はまるで生き物のようにクネクネとこちらに迫ってくる。これが砂漠が生きていると言われる所以か?テントに案内されティーをご馳走になり、いざ砂漠へって感じなんだが風が強い。夕暮れ時になるまでテントで休憩することに。しかしいっこうに風は止んでくれそうにない。躊躇している時間はない。風に負けず砂にも負けず砂丘の高い所を目指して歩き出す。砂丘を登りきると丁度日が暮れようとしていた。太陽に照らされ赤く染まり、風に吹かれその姿を刻一刻と変化させる砂漠に自然そのものの壮大さを感じずにはいられない。空は地平線から上がるにつれて薄いオレンジ色から白くなり淡い青になり、そして濃い青へと変化していく。所々ある雲は太陽に照らされ真っ赤に染まり良いアクセントとなっている。カメラを取り出すか一瞬躊躇したがこの美しい風景に負けカシャリカシャリと数枚。あまりにも美しい風景だったため日が暮れるまでその場にいてしまい、いざ帰ろうと振り返ると何も見えない。ちょっと焦った・・・。無事テントに到着するとタジンが待っていた。昼夜タジンしか食べてないのでまたかって感じだったが旨いからまあ良いだろう。食事を済ませ自分のテントに戻ろうと外に出ると星がめちゃくちゃキレイだ。まさに自然のプラネタリウム。空がほんとに広い。星がこんなにもキレイだと感じたのは初めてだ。しかし風が、テントに戻ると継ぎ目だらけの布から砂がいっぱいテントの中に入って来る。気にしたら負けだ。さっさと寝よう。
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