inモロッコ_カサブランカ→ワルザザート

2/6朝、朝食用に買っていたパンの紙袋を開けると大量のアリが!そんなのアリかよ〜。ほんとそんな感じだ。たった一晩でパン一つに大量の蟻が引き寄せられたのだ。幸いバックとは別にして机の上に置いていたので犠牲になったのはパンのみで済んだ。さっさとチェックアウトし次の目的地のためバス停へ向かう。バスに乗り走ること9時間、マラケシュを通り越してワルザザートへ。あとでマラケシュは行くとして、まずは最も見ておきたいアイト・ベン・ハッドゥと砂漠に行くことにした。あとはこの日程でフェズまでたどり着けるかが問題ではあるが。ワルザザートに行くにはオート・アトラスを越えなければならない。険しい山道をクネクネと走るのだが車窓の風景が美しく全くバス酔いすることはなかった。褐色の山々が幾層にも折り重なりこれまで見た山とはまた違った魅力ある風景を創り出していた。また山の斜面を利用したカスパ(要塞)なのか村なのか区別がつかないがオアシスごとに点在している。一見すると山の色と建物の色が同じで見落としてしまいそうになるものもある。外敵からの進入を防ぐ目的なのか定かではないが、まさに自然と調和した、いや同化した建築物だ。ワルザザートに到着すると客引きが大勢やって来る。一人断り二人断り・・・本を見てホテルを探そうにもまた一人、きりがないというかウザイ。このウザサはインドに近いものを感じる。カサブランカに到着した時にも感じたがなんとなくインドを小奇麗にした感じの国だ。客引きを無視しホテルを探しチェックイン。しかし小さな小窓が一つあるだけで牢獄みたいな部屋だ。まあ安いからしょうがない。そうモロッコは物価が安い。アジアと南米の中間くらいだと思う。1000円以下のホテルをちらほら見かけるとちょっと安心する。安く済ませば国にもよるがアジアは500円くらいで泊まれるし南米は1000円ちょいくらいが相場だ。
夕食はタジンだ。昼にも食べた。これが旨い。タジンは厚い陶器の皿に肉や野菜を入れて煮込む料理だ。味の決め手はスパイスだが店によって味付けは様々のようだ。旅の途中知り合った人達からは味はまあまあで飽きる。当たり外れがあるなどと聞いていてモロッコでの食事は期待していなかったのだが予想外に旨くてびっくり。昼は鳥タジンで夜は羊タジンだったが野菜もたっぷりでスパイスが効いていて最高だ。しかも300〜400円と安い。
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