inチリ_パイネ国立公園4

1/22外は雨が降っている。しかしここで足踏みしているわけにはいかない。朝食を取りトーレス・デル・パイネを目指す。宿泊しているレフリオ・ラス・トーレスからは往復8時間の行程だ。トーレス・デル・パイネは3本の岩峰からなり約1200年前に地下から隆起した花崗岩の岩山でこれを覆っていた白亜紀の堆積岩が氷河などによって寝食されて取り除かれ今の姿になったらしい。その姿を人目見ようと雨の中、急坂をひたすら登る。最後はやはりガレキの山を登ることになる。登り切った後、眼前には予想外に湖が!そして頭上には3本の塔が圧倒的な迫力でそびえる。しかし生憎の空ではっきりとその姿を捉えることはできない。周囲の人達もこれまでの苦難の行程をかみ締めるかのようになかなか下山しようとしない。人目その雄姿を見るまではといったところか。もちろん俺もその内の一人だ。結局1時間半も同じ場所で粘ることになる。その甲斐あってか時折雲の間から見せるトーレス・デル・パイネの雄姿を見ることができた。この一瞬は鳥肌ものである。この4日間雨に悩まされてきたが終わり良ければ全て良しだ。
下山途中日本人二人組みに出会う。なんでもツアーで来ている他の人達は悪天候のため途中で引き返したため二人だけらしい。宿泊先を聞くとホステリア・ラス・トーレス。最低宿泊数3泊で20万以上するホテルだ。一人で旅している事を話すと日本食が恋しいだろうともう帰国するからと言い、レトルトの日本食を分けてくれた。しかもホテルのラウンジでビールまでご馳走になる。トレッキング後のビールはまさに最高の喉越しで旨い旨い。本当に感謝である。その後バスでプエルトナタレスへ戻る。宿に戻り明日のための準備をいそいそと始める。そう、明日は朝からアルゼンチンのエルカラファテへ移動である。
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