inインド_バナーラス

12/10列車に揺られること8時間。ついにインドで最も行きたかった聖地バナーラスへ到着。しかし列車到着時間は10時の予定がなぜか5時に到着。油断して深き眠りについていたのだが、列車に乗り込んだ時周りの人に自分の行き先を伝えていたのがよかった。深い眠りの俺を一気に現実の世界へ引き戻してくれた。周りの人はよくこんな時間に起きていたな〜。
何はともあれ年間100万人を超えるヒンドゥー教徒が訪れるバナーラスに到着だ。ここにはガンガーに沿って84のガート(岸辺から階段になって河水に没している堤のこと)が並んでいる。まずはガートの全体像を掴むため手漕ぎのボートに乗り端から端まで約2時間ほどゆっくりガートを見物する。ガンガーの岸辺を石造りに整備し眺めの良い離宮を建てるのがインド各地の王の夢だったというだけあって実に個性的でそれぞれ特徴あるガートがガンガーに沿い弧を描くように並んでいる。しかしどこか統一感のとれた、美しい町並みというか不思議な感覚を覚える。色、素材なのか、人、空気感か・・・端まで到着するとボートを降り今度は自分の足でゆっくりガートからガートへ歩き出す。沐浴する人、祈りを捧げる人、衣類を洗濯する人、商売をする人、実にさまざまな人の営みが垣間見える。しかしすぐ隣では火葬場があり死者が火葬されガンガーに流されていく。こんなにも生と死が混在する都市が他にあるだろうか。まさにヒンドゥー教徒にとってここは聖地なのだろう。ガートを歩いているとそんなに日本人が珍しいのかめちゃくちゃ声をかけられる。商売目的の輩もいればたわいのない話をしてくる人あり。そしてもっとも多かったのが子供がめちゃくちゃ元気よく寄って来てone pictureと言ってくる。お金が欲しいわけでもなくどうやら自分の写真を撮ってもらいたいらしい。自分の顔を見たことがないのか、カメラが珍しいのか撮られた自分の写真を画面で確認して満足する。どんな国に行ってもどんな逆境でも子供は無邪気でかわいい、そして最もたくましい存在だ。
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