ひたすら下山

11/29,30,12/1目的も果たしたことだし、ここからはもうひたすら下山するのみである。登りで2,3日費やした日程を全て1日に短縮することによりスケジュールを予定より1日縮めることに成功。その分他都市の視察に時間をあてるつもりだ。
今回エベレストトレッキングを振り返ってみて感じたことを書き出すことにする。この時期エベレストトレッキングに参加できたことはとても幸運だ。出発を早めた甲斐があった。日本から参加した場合最低でも14日は必要となるこのコース、まず日本の一般サラリーマンの参加は不可能だ。自営業でも厳しいだろう。参加可能なのは学生、フリーター、一時的に職に就いていない人(つまり俺)、定年退職者くらいのものだ。トレッキング中、他国の人は別として数人の日本人トレッカーと話す機会があったが上記の人達+ワーホリ生活を転々としている人(つまり日本にはいない)だった。日本の雇用体制をとやかくいうつもりはないが、20代最後の歳に貴重な経験ができたことを素直に喜んでいる。
話は変わるが今回初ネパール長期トレッキングということでガイドを雇ったわけだが単独でのトレッキングも十分可能だと思った。しかしガイドを雇う利点として宿泊、食事、ルートの心配をしなくてよくトレッキングに集中できる。地元民しか知らない抜け道や穴場スポット、ヒマラヤの山々の説明を受けながらトレッキングを楽しむことができるという利点がある。欠点として一般的にはスケジュールが決められている、好きな物が食べれない、ガイド料が高くつく等が挙げられる。が、実際にはかなり柔軟に対応してもらえるはずだ。食事は毎回聞けば教えてくれるし、ガイドによっては毎回メニューを選ばせてくれたりもする。日程、宿泊場所、ルートにしてもブログに記載している以外にも何度もガイドと話し合い変更している。当然だが最初に渡されるスケジュールはあくまでも一般的なものであって、個々人の年齢、体力、日々のコンディションによって常に変わるものだ。行きたい場所だって増えてくるだろう。それらクライアントの要望を総合的に判断して柔軟に対応していくのがプロなのだから当然といえば当然だ。まあ俺のガイドは少々プロ意識が低く説明がいい加減で嘘をよくつく奴だったがとても好感の持てる人柄ではあった。今後のガイドとしての成長に期待しよう。ガイド料は確かに単独の場合に比べて高くはなる。しかし高いとは言っても数万円程度の差だ(数十万円もする日本の旅行会社は別)。山でも物価は上に行けば行くほど驚くほど高くなる。カトマンズの10倍くらいだ。単独で行ってもある程度の費用はかかってしまうのだ。あと最後になってしまったがこれがもっとも大きい。ネパール人の友達ができる。旅をしていると色々な人達と知り合い親しくなるが12日間も寝食を共にするのだからかなり親しくなる。ガイドとは歳が近いこともありビジネスとしての関係が終わった後も残りの期間は友人としてネパールを案内してもらうことになっている。