inスペイン_マドリッド2

2/15朝から雨である・・・まずは昨日スペイン人のオーナーがカメラ修理店を調べてくれたところ奇跡的に宿から徒歩圏内にNikon専門修理センターがあることが判明。オープン10時ちょうどに店を訪ねCCDセンサークリーニングは可能かと聞くと2,3日かかるができるという返事が返ってきた。内心かなり嬉しかったが時間がないので1日でクリーニングしてくれと頼み倒す。すると今日中にするので明日の朝取りに来るように言われた。やったー!これでやっと南米の砂の呪縛から解き放たれる。外は雨なので今日は最も時間のかかるジャン・ヌーヴェル設計ソフィア王妃芸術センターを鑑賞することに。大通りを一歩入ると突如巨大なガラスのEVシャフトが眼に飛び込んでくる。想像していたよりかなり巨大で威圧感がある。中に入ると意外にも真っ白な空間で中庭の周りを回遊しながら美術品を鑑賞するという構成だ。所々映像をつかった面白い仕掛けも用意されており訪れる人々を飽きさせない。ただ俺はというと絵画にはあまり興味がないので4時間くらいでざっと全て鑑賞した感じだ。じっくり鑑賞していると丸一日あっても足りないくらいだ。しかしゲルニカだけはその場で10分くらい鑑賞していたような気がする。次のシークエンスに写ると真っ白な壁面に突如現われるモノトーンで巨大なゲルニカ。ここまで大きく異様な絵画は眼にした時はさすがに少しゾクっとした。鑑賞を終えパティオに出ると新館が良く見える。ヌーヴェルお得意のスチールとガラスの斬新なデザインである。天井には巨大な四角い穴が空けられており晴れていれば太陽の光が降り注ぎさぞ気持ちの良い空間だっただろうと思うと少し残念でもある。
次に向かうはヘルツォーク&ド・ムーロン設計のカイシャフォルム・マドリッド。廃墟となりつつあった発電所を新たに改修し展示室、オーディトリウム、レクチャールームなど最新の設備をまといリニューアル。ファサードは低層は元々の煉瓦造りの外壁を修復し上層は鋳鉄で被覆している。その鋳鉄と煉瓦の重みを重力から逆らうようにバッサリと切り取られた1階のピロティ部分は来場者を中へ誘うようである。周りとの調和も良く特に隣の建物の巨大な壁面緑化がより一層カイシャフォルムを引き立てる。中に入ると外からは想像もつかない配管剥き出し、ステンレススチールのテカテカのフローリングに眼をやられるが手すり部分や家具などが木であったりと多少気をつかってるのかな?展示されているアート作品も良かったし来る価値あり。しかも入場無料。ソフィア王妃芸術センターも国際学生証を見せれば入場無料。