inチリ_サンチャゴ→プエルトナタレス

1/16今日は休養日だ。たまにはゆっくり体を休めねば。旧市街にある国立劇場で昼にバレエを鑑賞し、夜にオーケストラを聞き脳をリフレッシュ。驚いたのは料金の安さだ。バレエは一律10$、オーケストラは一番良い席で30$、俺は2$で本格的なオーケストラを1時間聞くことができた。歴史ある古い建物を使用しており席数も日本の大ホールと比べると少なく、演奏者と観衆が一体となり音楽を楽しんでいるのが伝わってきた。一曲終るごとに大歓声である。芸術に触れるチャンスは貧富の差なく平等にということだろうか。日本は見習うべきである。そういうところから直していくことにより芸術に対する意識は国民全体に広く高く浸透していくだろうに。
1/17今日はチリの大統領選挙の日だ。おかげで交通機能が麻痺し空港まで巡回プライベートバスを手配してもらうことに。料金はメトロと空港バスで行くより若干高くなった程度ですんでよかった。そう、今日はサンチャゴからプンタアレーナスまで一気に飛んでパタゴニアの旅のスタートである。南米のフライト数が余っていることと時間短縮のため飛行機で飛ぶことにした。サンチャゴからプンタアレーナスまで飛行機で約3時間、そこから今日中にパイネ国立公園の起点となるプエルトナタレスまで行くためさらにバスで約3時間と一日移動で終ってしまった。プエルトナタレスに到着するとまずは宿探しだ。数件あたると15$ツインでWi-Fi可能の宿を発見。満室のところも多かったためここに即決した。宿の名前はNikon's。宿のおばちゃんは親切でなんでも教えてくれる。英語可。パイネ行きのバスも宿の前まで来てくれるらしくチケットも宿で手配できる。値段は直接購入するより3000ペソ高く13000ペソだったからやめたけど。往復の値段ね。しかし俺のPCではWi-Fiが不可だった。なぜかわからん。ちなみに地球の歩き方には30$以下の宿が乗っていない。物価が高いのはわかるが全く使えない。そんな時はホステルワールドであたりをつけて実際に現地で部屋を確認して決めるようにしている。ホステルワールドで直接予約はしない。実際行ってみると値段が安かったり逆に居心地が悪そうだったりするからだ。宿に到着し一息するともう20時だ。朝から機内食のビスケットしか食べておらず腹ペコである。しかし街を徘徊するも店がほとんどクローズしている。日曜だからか選挙だからかわからないがそんなことはどうでもいい。レストランよ〜。1時間くらい歩きまわるとオープンしている大衆的なレストランを発見。値段も手頃だ。注文したのはクリームスープ1000ペソ、ステーキ4000ペソ、缶ビール1000ペソで計6000ペソ(約12$)。サンチャゴと同じような価格だがメシは圧倒的にこちらのほうが旨い。ほんと久しぶりに旨いメシにありつけたって感じだ。メシを食べて宿に戻り風呂に入ると23時、やっと日が暮れた。これだけ日が長いと観光客には嬉しい限りである。それはそうとプエルトナタレスでトレッキングメンバーを探そうと思っていたのだが誰もいない。日本人じゃなくいても別にいいのだが宿には欧米人のカップルと変なおっさん二人組のみだ。ツアーは嫌だしとりあえず明日一日情報収集して明後日パイネに行ってから考えるとしよう。コースによっては一人でも行けるだろう。
1/18今日は朝から駆け足でやっておくべきことが山盛りである。まずは観光局で情報収集。その後パイネ国立公園の往復バスチケットを購入、パイネ国立公園での宿泊の手配。山小屋2泊テント1泊の3泊4日のトレッキングになりそうだ。しかも4日目は20時にパイネ発なので4日間フルにトレッキングが楽しめそうである。4日目の夜プエルトナタレスへ戻り次の朝すぐカラファテへ移動なのでバスチケットも購入。さらにその後のウシュアイアへのバスチケットも今の内に購入しておき良い席をゲット。あとはスーパーで水と食料、地図を売っている場所を探し地図を購入して宿に戻る。全てが別の店で購入しなければならないから大変だ。しかも12時から16時まではお昼休みでクローズだとさ。最も大変だったのがパイネでの宿の予約だ。地球の歩き方にもなぜかツアー会社はいっぱい乗っているがパイネの宿を予約できる場所が乗っていないのだ。情報すら載っていない。観光局へ情報を入手したがその店に行ってもパイネグランデの宿は予約できるが他はできないと言われここに行けと言う。しかしそこに行くとここでは予約できないからここへ行けと言う。結局4件目でやっと予約することができた。場所を記載しておくと地球の歩き方にも乗っているレストランAustral隣の青い建物のFantastico社。この会社はプンタアレーナスにオフィスがあるとだけ記載されていた。山小屋の料金は夕食、次の日の朝食、ランチポックス付きで1泊70〜80$くらいだ。パイネ内は物価がめちゃくちゃ高い。テント泊でも寝袋しか持ってなくテントとマットをレンタルすることになったので70$くらいかかった。しかしこればかりはどうしようもないので諦めた。個人で行くつもりなら参考までに。ツアーならとんでもなく高くなるだろう。逆にテントと寝袋も持っていて食事も全て自炊するというツワモノがいれば費用は交通費と国立公園の入場料、それにテント泊の場所代のみですむのでかなり安くできるのではなかろうか。俺はその時間はトレッキングにあてたいのと自炊の道具を持ち合わせていないのでやめた。なにより一人で自炊してもあんまり楽しくない。そして旨いメシが食べたい。しかし一人旅、計画している奴が有利に事を進められるとほんと思ったね。ハイシーズンになるとマジで宿やバスの予約が取れなくなる。行ってからその場でなんとかしようという考えはカッコイイが泣きを見るのは自分である。そして無駄に何日も同じところに滞在して時間を無駄に使うことになるのだ。今回事前に日程調整して街に到着したらこれとこれをしようと決めていてさえこれだけ苦労したのだ。まあなんとかなってよかった。明日が実に楽しみである。