inチリ_イースター島

1/12,1/13,1/14日程的にかなり悩んだ結果、二泊三日でイースター島へ上陸。島へはサンチャゴから飛行機で5時間と意外にも遠い。観光に取れる時間は実質1日半しかない。今回の主な目的は2つ。タハイ儀式村で5体のモアイが並ぶアフ・バイ・ウリと夕日のセット、日本企業が倒されていた15体のモアイを再建させたアフ・トンガリキと朝日のセットを鑑賞する事だ。最近朝日・夕日のことばかり書いているような気がしないでもないが別に朝日・夕日が特別好きなわけではない。(多少は好きだが)例えばモアイにしてもモアイが一日のうちで最も輝き人々に感動を与える時・場所・天候というものがある。その「時」が朝日・夕日なのだ。それはつまり、当時の人々が天文学的な性格も合わせ持って建てていた事が予想できる。
アフ・バイ・ウリは島唯一の村内にあり徒歩圏内なので二日続けて美しい夕日を背に力強く輝くモアイを見ることができた。問題はアフ・トンガリキである。村からアフ・トンガリキまでは20kmある。島への移動手段は主に車・オートバイ・マウンテンバイクがある。俺は金銭的な面と島をゆっくり楽しみたいという思いからマウンテンバイクを選択した。日の出は7時半と意外にも遅いが6時半には到着しておきたい。結局4時起きで4時半に出発することに。問題はここからだ。道中街灯はほとんどなく(というかない)まさに一寸先は闇である。登山用の乏しいライトの光を頼りにゆっくりと進むが、暗闇の中一人、犬に追いかけられるわ、道に飛び出してきた馬と2回も衝突しそうになるわで生きた心地がしなかった。ヘロヘロになりながら6時半に到着することができたが辺りには誰もいない。日が昇るにつれて少しずつ人が集まってくるがそれでも10人程度である。1日1便とはいえあれだけ一緒に飛行機で島に上陸した人達はいったい何処へ??まあ実際人が少ないほうがモアイと静かに対峙することができるのでラッキーなのだが。モアイと太陽が最もベストに重なる場所を自分なりに探し待機することに。空は少し曇っているが、しばらくすると日がゆっくりと昇り始める。その光景はとても幻想的で一瞬脳裏にアンコールワットが浮かぶ。建築物と建造物との違いこそあれどちらも人が造りし最高傑作である。権力の象徴でもあり人に見られることを意識した造形美の姿がそこにはあった。モアイは予想以上に大きく、当時村人がモアイ製造所より島の各地にモアイを運び出すのにどれだけの労力を要したかと思うと感嘆せずにはいられない。結局2時間もその場にいてしまった。その後、せっかくアフ・トンガリキまで来たのでそのままマウンテンバイクで島内を一周する事に。アップダウンの山道に苦しみつつも島の美しい自然に心を和ませながら、ひたすらマウンテンバイクを走らせること4時間、やっと宿に到着である。結局寄り道もしたため60km程度の道程をトータル8時間かけて俺の遺跡巡りは終了することとなる。最後のほうはもうメシとビールのことだけ考えてがんばった感じだ。しかし不思議なほど人と出会わなかった。村には観光客が溢れているのにマウンテンバイクで島巡りをしている間、マウンテンバイクで島巡りをしている人は誰もいなかった。それどころか車とも数台すれ違ったくらいだ。みんな時間もお金も十分にありバカンスを楽しんでいる人が多いのだろうか。そういや海は人がわんさかいたな。
その夜は宿のオーナーからカレーのルーとお米を分けて頂き、同じ宿泊客の一人も加わり3人でカレーを作ることに。美味しいカレーを頂きながらお酒を飲みつつ、夜遅くなで楽しいひと時を過ごすことができた。
このブログでほとんど宿のことをブログに書かない俺だがとても居心地の良い宿だったので宿情報を簡単に記載しておく。ブログを見て頂いている人の中に世界中を旅している友人も何人かいるので参考までに。最近新しくオープンしたおそらくイースター唯一の日本人宿である。宿の名前はHareKapone。部屋は男女別ドミトリーで4人部屋、女性用の部屋にはトイレ・バス付き、男性は共用のトイレ・バスを使用。共用スペースにはキッチン・ダイニング・リビングがあり設備も整っている。簡単な調味料もあり俺はずっと自炊していた。村にはスーパーもありなんでも揃うのでわざわざサンチャゴから重い食料を持ってくる必要はなかった。ぜいぜいパスタの麺だけで十分だ。物価もサンチャゴとさほど変わらない。Wi-Fiは不可だが近くに日本語対応のネットカフェがあり特に困ることはないだろう。というか島に来ている数日くらいはネットから離れ、ゆっくり島を満喫したほうがよほど有意義だと俺は思う。こじんまりとした宿だが清潔感がありアットホームで非常に過ごしやすい宿である。島内のことは島に4年在住の川口さんがなんでも相談に乗ってくれる。とても良識ある方です。気になる料金は1泊10000ペソ。1月中なら8000ペソだ。イースター島の物価、宿の質を考えるとかなり格安ではないだろうか。詳しくは下記HPで。イースター島、悩んだけど行ってよかった。http://www.harekapone.cl/
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