inアルゼンチン_ブエノスアイレス→プエルトイグアス

1/30ブエノスアイレスで最も最古かつ由緒ある墓地であるレコレータ墓地へ。墓のある場所によって階級を評価されるこの国にとってレコレータ墓地で眠りにつけることは最も名誉なことらしい。墓には歴代の大統領や著名人が眠っている。一見すると墓とは思えない彫刻や装飾がされた墓地が150M四方の敷地に所狭しと並んでいてまるで迷路のようだ。しかしこれだけ立派な墓を建ててもらってはいるが当の本人は本当に満足なのだろうか。墓がいくら立派でも死んでしまっては栄誉も何もないと思うのだが。少しでも自分の生きた痕跡を残したいということだろうか。まあしかし墓自体は本当に素晴らしく一つの芸術作品として完成されており国の文化財にも指定されている。
街を歩いているとケチャップ強盗にあってしまった。ブエノスアイレスは多いと聞いていたがまさか自分が遭うとは。俺の場合はケチャップではなくペンキだ。大通り(車の交通量は多かったが人は意外と少なかった。Av.9de.julio)を歩いていた時だ。首筋に一瞬ひやっとした感触が!最初鳥の糞と思ったが首を見るとペンキがかかっている。さらに背中を見るともうドロドロだ。鞄と帽子にもかかっている。もう最悪、と思う間もなく一人のおじさんが近づいてきて親切そうに鞄や服をティッシュで拭き始める。そして俺にもティッシュを持たせ君は鞄を拭きなさいと何か作業をさせようとする。やたら体を触ってくるのでこれは怪しいと思いおじさんを振り切り30Mほど駆け足で退く。付いて来ていないのを確認し自分でペンキを拭っていると次は前から来たおばさんが何の断りもなしに俺の体を拭着始めるではないか。しかも汚れていないズボンまで。そしてこの後ズボンを拭く動作に紛れてサイドポケットのチャックを開けたのだ。そして振り切ったはずのおじさんもいつの間にか隣にいるではないか。これで決定だ。服を脱ぎ捨て裸で一気に振り切りホテルへ戻った。幸い俺は何も取られずに済んだが、聞いた話ではパスポートや現金等あらゆる物を取られた人もいたらしい。ここ2日間で聞いただけで数人被害に遭っていた。ブエノスのケチャップ強盗は要注意である。最近はペンキが多いらしい。そしてめっちゃ臭い。